女と男ときつね

夏が終わったのか終わっていないのか、今日も暑い一日だった。
暑い一日だったと書いているが、その一日はまだ終わっていない。
エアコンをフル回転し、とりあえず意識を整え、パソコンに向かっている。
睡魔は容赦なく襲ってきて、仕方がないので一眠りし、起きたら外で奇妙な名も知れぬ鳥がキッ、キッと苦しそうに鳴いている。
先日読み終えた文庫本をベッドに横になりぱらぱらとめくっている。何を確認するでもなく、ただぱらぱらとやっているだけだ。
その一冊は角田光代で、もう一冊は吉田修一。ついでにと言っては失礼だが森見登美彦である。これらのいずれもがブックオフで買ったもので、したがってどんな小説なのか判らないのは当たり前で、つまり行き当たりばったりで何が飛び出すか判らないまま読み出したのである。
角田の小説は姉妹がいて、その妹が姉の男を盗るといった女の世界を書いている。そして吉田は男同士の同棲、つまりホモの男たちを何食わぬ顔でさらりと書いている。
角田の「夜かかる虹」を読み、やりきれない気分で吉田の「最後の息子」を読み終えたときには精根尽き果てた。(笑)
ゲン直しでもないが、ここはすっきりした気分になりたくて森見の「きつねのはなし」の登場である。
三者三様。女の世界に男の世界にきつねの世界である。実力派揃いであるが、これらを一気読みすることは、これはこれで相当疲れるので、その覚悟をお持ちお方はどうぞブックオフでお買い求めください。各100円、300円であなたを魑魅魍魎、摩訶不思議な世界へ誘ってくれます。(笑)
大阪午後から曇り。外では相変わらずキッ、キッと狐ならぬ怪しい名も知れぬ鳥が鳴いている夕刻である。
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