カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2006.09.08

群像

Gunzou

今月号は是非読んでみたい。
六十周年記念短篇特集とある。
そうそうたる作家たちが名を連ねている。
阿川弘之、瀬戸内寂聴、河野多恵子、小川国夫、原田康子、大庭みな子、高井有一、黒井千次、古井由吉、村田喜代子、高樹のぶ子、高橋源一郎、川上弘美、島田雅彦等々まだまだ続きます。
創刊六十周年にしばし感慨を覚えていたら、その横で「新潮」、『今年102年目の文芸誌』と注釈を入れている。笑ろた。(笑)
いずれにしても、これからも息のながい継続をお願いします。

続きを読む "群像"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.06.24

青函連絡船の記録

Renrakusen

ずばりタイトルのとおり、青函連絡船の写真による記録。
昨日、昔の連絡船仲間からメールが入って報せを受ける。
著者である金丸さんとも同じ船に乗っていたことがある。
金丸さんが二等通信士で、私が三等航海士だった。
あの頃からもの静かな方で、そしてその頃から写真に関しては有名で、私もなけなしの給料をはたいてニコンFを買い、金丸門下に弟子入りしたものです。

その後すぐ、「写団海峡」なる写真クラブを5人で立ち上げ、いろいろな被写体を追ったものだ。こんな風に書くと、私の腕も相当なものだと誤解を生みそうだが、あらゆる賞を総なめした金丸さんに比べ、まったく実を結ばなかったのはやはりセンスの問題なのでしょう。
以下は北海道新聞の記事から抜粋。

 元青函連絡船の無線通信士で函館市在住の金丸大作さん(81)が、連絡船の戦後の歩みをたどる写真集「青函連絡船の記録」(生活情報センター刊)を出版した。船内の様子や洞爺丸台風後の状況など、乗務員ならではの貴重なショットをはじめ、約二百七十点を収録している。
 金丸さんは群馬県出身で、一九四四年(昭和十九年)に旧国鉄に就職。青函連絡船の無線通信士として三十九年間勤務した。写真が趣味で、勤務の合間にさまざまな場面をカメラに収めてきた。 (記事全文はこちら

この約二百七十点の収録写真の中に、きっとご一緒したときのものもあるにちがいない。
青函連絡船は、いまや記録でしか語られることはなくなった。寂しいといえば寂しい話だが、それはそれでまた良しだ。
昭和63年3月13日全廃。このあとすぐに平成の時代がやってくるのだ。
今や昭和、それ自体が遠い過去のものになりつつあるということか。
この写真集の中には、まちがいなく私の青春が凝縮されている。
金丸さんに乾杯だ。

続きを読む "青函連絡船の記録"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.05.25

「一日 夢の棚」初版本

406213116101_sclzzzzzzz_

黒井千次の「一日 夢の棚」が欲しくてAmazonを覗いたら、“新品/ユースド価格”に2,800円とあった。Amazonの販売価格が1,995円なのにナニ気に2,800円なのだと思われる方があるかも知れないが、なんのことはない、初版本なのである。

私も若い頃、初版本をよく買ったものです。
特に文学全集なんかは飛びつきました。ただ、これが切手やコインのように、どこまで価値が上がるのかは解りません。たまに古本屋を覗いてガッカリしているのが現状です。
初版本の扱い、Amazonではこのようなことがしばしばあるのでしょうか。
なんとなく懐かしくなりご紹介した次第です。

黒井千次著「一日 夢の棚」、書評を読むとわくわくします。
かつて黒井千次にのめり込んだ者としては見過ごせません。

『老いを意識しはじめた男の平穏な日常を切り裂く短篇集』

 定年退職して数年も過ぎ、古希を迎え、老いを意識しはじめた男が見渡すごくありきたりの日常。そこには、若い人たちが逆立ちしても手に入れることができない、年を重ねてきた人だけが得られる特別な時間があるはずだ。もう終わりかけている歳月がもっている意味にはやはり何かがある・・・。
 ー中略ー
 12の短篇からなっているが読み進むうちに、はじめはさもありなんと納得していた読者も、作者の簡潔にしてずばっと日常を切り裂く描写に次第に胸騒ぎを覚えてくるだろう。そして、見慣れているはずの日常が、ぐにゃりと歪み、歪んだまま戻らないかのような思いで不安になる。
(「WEDGE6月号 5紙書評・気になるナンバー1」より引用)

この書評を読むかぎり、ぐにゃりとした不安に駆られます。
老いの意識、すでにその境界を彷徨っている。
彷徨い続けながら見渡すありきたりの日常は、摩訶不思議な混沌の世界。私も偶然に遭遇している日常を、黒井千次はどう提示してくれるのだろう。
もう終わりかけている歳月かあ、泣かせるね。

高校教科書や大学入試試験に登場する黒井さんの文章、これはなんともいえない美しさがあります。
Amazonなんて待てないので、今日帰りに本屋へ寄って探してみます。

続きを読む "「一日 夢の棚」初版本"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.11.06

団塊の世代

4623044637     4623044637

本日の朝日朝刊、「話題の本棚」から。
これから10年でリタイアする世代を団塊の世代と一括りするなら、嬉しくもないことだが、どうもそのような按配である。ほんとうに、まったく嬉しくも何ともない話である。

小塩隆士著『人口減少時代の社会保障改革』

 少子化対策には期待できない。高齢者どうし助け合う仕組みを作ることが必要だ。

と主張しているらしい。
何をか言わんや。出直してくれ。

堺屋太一著『エキスペリエンツ7 団塊の7人』
言わずと知れた、「団塊」の名付け親。

 都市に住み、まだ働く力がある高齢者の、数と知識・経験のパワーに期待する。  経済界はまだまだ税の担い手にしておきたい存在。ただ、この人たち自身が働かないことには、未来はない。

大きなお世話だ。
働くことが出来るだけの仕組みの構築こそ大事なのだ。
働かないでも余生を送れる、そんな期待を抱かせてきたのは誰なのか。
団塊の世代の生きてきた歴史ってのはまるで雑巾だな。
この国の在り方に期待は持てない。(泣)

続きを読む "団塊の世代"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.11.03

『国家の罠』

4104752010

「情報プロの告発」とある。
毎日出版文化賞特別賞を取ったらしい。
著者の佐藤優は、いわずと知れた鈴木宗男のかつての外務省側近。
出版時から読んでみたいと思っていたのだけど、ちょっと引いていました。

著書紹介にこうあります。

 すなわち著者は、「国策捜査」の罠におちた政治的確信犯として自らを位置づけ、その正統性を主張する国家に対する告発の書として、本書を再構成する。自らの外交官としての活動を描いた前半部、逮捕拘留後の検察官や弁護士とのやりとりを書きこんだ後半部、いずれの場合も、情報のプロとしての著者と相手との直接対話の場面が中心となる。 (毎日新聞11/3朝刊より)

外務省と言うところはよく解りません。
国家機密が充満している魑魅魍魎なところですから。
佐藤優が、「国策捜査」の罠におちた政治的確信犯として破れかぶれ、何を語っているのか興味があるのですが、敗者としての一方的悲嘆が述べられているものと察しはつきます。

鈴木宗男と佐藤優が健在であれば、それはそれでこの国家は危ういよね。
一外交官が告発したところで、微動だにしないんだろうなあ外務省は。
「異論反論があることを考慮した上で、なお毎日出版文化賞特別賞に推す所以である」とは、選考委員の弁。
やはり引いてしまう書ではあります。

続きを読む "『国家の罠』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.06.12

好対照の一冊

433478352X

今朝の朝日新聞、「話題の一冊」から。
昨日の“アド街”が名古屋を紹介していました。中でも名古屋嬢、さすがでした。
名古屋のお嬢さんは髪を両首筋当たりでクルッとカールするらしい。なんとなく見たことがあるようなと思ったら、アニメなんかで出てくるお嬢さんのそれで、キラッと目が光ろうものなら完璧にその世界です。
名古屋嬢はいつもバッグの中にカール用のグッズを持ち歩いている。いつでも何処でもカールがサッとできないようでは名古屋嬢とは呼べないそうです。うむ、あまり呼ばれたくないような気もするけど・・・。
そんなことが一杯書かれているような話題の一冊らしいので、名古屋嬢にご興味のある方は、是非御一読を。
“パチンコ店をトイレ代わりに使う”ってのも名古屋嬢らしい。。。(^^;
4794213786

もう一冊がこれです。
“どや!大阪のおばちゃん学”。もうタイトル見ただけで買っちゃいます。(^^ ええ、すでにamazonでポチッとやってしまいました。で、何が書かれているか、もうすぐに予想ができます。
“どうでもいいことを延々としゃべることができる”なんてのは序の口でしょう。
「大阪出身者から、やっぱり大阪のおばちゃんでよかった」という感想が寄せられている、なんてのも充分予想の範囲内です。

いま神戸にいるけど、その前が名古屋。
名古屋嬢も沢山見てきたけど、大阪のおばちゃんの迫力はなんといっても凄い。
街中のいたるところでカールにご執心の名古屋嬢を見て、大阪のおばちゃんは嫌われようが嫌われまいが、延々となにを語るのでしょうか。
「あんた、それよさそうやな」
なんてところから始まり延々と10分位、そして終いには
「ちょっと貸してんか」
なんて言って、数十分位もガーガーとカールをしまくる構図だと思います。
“どや!大阪のおばちゃん学”、早く読んでみたいです。

神戸と大阪。阪神間の距離は近いけど、大阪と違って、“神戸のおばちゃん”とはいわない。
ここにも“大阪のおばちゃん”の誇らしさがあるのだ。
名古屋嬢と違って、大阪嬢はまちがいなく“大阪のおばちゃん”予備軍です。
どちらも気に入っていますが、やはりわたしくしは、清楚な『神戸嬢』が一番好きです。(^^

続きを読む "好対照の一冊"

| | コメント (0) | トラックバック (0)