
決戦は日曜日。
午前の1時半に眠ったというのに、朝6時には目が覚めた。
果たして今日のパリ・ロンシャン競馬場はどうなるのか。
凱旋門賞、本日の朝日新聞「天声人語」にも取り上げられていた。
引用させて貰うとこうなる。
ヒトラーの命を受けたと話す男がパリ郊外の牧場に押しかけてきたのは、1940年7月のことだった。第二次大戦で、フランスが降伏して1カ月。飼育されていた競走馬はまとめて連れ去られた。なかには2年前の凱旋門賞で勝ったエクレールオショコラもいた。
チョコレート色の名馬は種牡馬(しゅぼば)になったばかり。ドイツの牧場で一度は確認されたが、消息は途絶えた。その後ドイツを分割占領したソ連軍の手に渡ったとも言われる(『凱旋門賞の歴史』競馬国際交流協会)。仏競馬界に残る痛恨の記憶である。
第一次大戦で仏競馬は大きな痛手を受けた。その復興のため、1920年に創設されたのが凱旋門賞だ。2度目の大戦で中止に追い込まれたが、ナチス占領下の41年に再開へこぎつけている。
英国と並ぶサラブレッド大国の自負と、勇気に裏付けられた楽観主義がその原動力だろうか。成人男子すべてに勤労奉仕を強制したナチスに掛け合い、騎手や調教師、馬券売り係の自由を確保したこともあった。
85回目を迎えるレースは今、世界最高峰とされる。国内外の有力馬がこぞって参戦し、好勝負を繰り広げ、名馬が生まれる。その好循環がファンをひきつける。
日本からは過去6頭が走った。エルコンドルパサーの2着(99年)が最高で、他は10着以下だ。欧米の名馬を次々買い入れても成果が出ず、「競走馬の墓場」といわれたことさえある。今回は5冠のディープインパクトが現役最強の武豊騎手と挑む。70年を超す近代日本競馬の思いと共に、ロンシャン競馬場を駆ける。
(「天声人語」より全文引用)
なかなか気合いが入っている。(笑)
過去、6頭が走った戦績はこうである。
1969年 スピードシンボリ 10着 野平祐二
1972年 メジロムサシ 18着 野平祐二
1986年 シリウスシンボリ 14着 フィリッペロン
1999年 エルコンドルパサー 2着 蛯名正義
2002年 マンハッタンカフェ 13着 蛯名正義
2004年 タップダンスシチー 17着 佐藤哲三
いかにイバラの道かが判ります。
今回の遠征にあたって、ディープインパクトが落ち着くよう、相棒の競走馬を同道している。
これは意気込みもそうであるけど、陣営が勝ちに行っているということが十分解って取れる。
デリケートな動物だけに、移動や現地入りしてからの調整は周到だった。搭乗予定便の欠航などに対応できるように、貨物便数の多い成田空港から出発。そのため、本拠を置く滋賀県栗東市のJRAのトレーニングセンターから、茨城県美浦(みほ)村のJRA美浦トレーニングセンターにいったん移して出国検疫を受けた。
栗東から美浦への移動、検疫期間中、渡仏後のシャンティイ調教場と、この間、ディープインパクトの傍らには1頭のサラブレッドが常に寄り添った。ピカレスクコートという名の同い年の牡馬(ぼば)だ。
(asahi.comより引用)
2頭の輸送費だけでも約800万円、厩務(きゅうむ)員や獣医師の滞在費などを含めると数千万円がかかっているといわれている。
そこで凱旋門賞の枠順ですがこうなります。
1枠 ハリケーンラン ファロン
2枠 ディープインパクト 武豊
3枠 ベストネーム ペリエ
4枠 レイルリンク パスキエ
5枠 プライド ルメール
6枠 シロッコ スミヨン
7枠 アイリッシュウェルズ ブフ
8枠 シックスティーズアイコン デットーリ
8頭立てと少ない今年は大いにチャンスがあります。
全然知らない相手だけど、ハリケーンランとシロッコが強敵だとか。
名騎手ペリエやルメールが鞍上でないところがヤレヤレである。(笑)
決戦は日曜日。
本日のNHKは大盤振る舞いだ。
生中継がはじめて総合テレビで00:02に放映される他、7時のニュースで直前情報、さらに10:00のサンデースポーツでも直前情報を流すという念の入れようだ。
いかにディープインパクトが期待されているかが解ろうというものである。
NHKは衛星第1と併せ、今回初めて、総合テレビで海外レースの生中継に踏み切る。「ディープ専用カメラ」を4台設置する予定だ。
スポーツ報道センターの木下千里チーフプロデューサーは「最強の馬と最高の騎手(武豊)が世界最高峰に挑戦するレースは、一般の人も注目しており、総合で生中継する意義は大きいと判断した」と話す。
(asahi.comより引用)
そこで観戦ツアーなるものの話題を最後に。
これは凄いというかなんというか・・・。
まさにサッカーW杯並ではあります。ウラヤマシイ...。
旅行会社大手のエイチ・アイ・エスでは観戦ツアーで、計350人をパリに送り込む。今夏、ドイツで開催されたサッカー・ワールドカップ(W杯)の日本戦3試合で、1000人の観客を扱った。凱旋門賞の350人はW杯1試合とほぼ同じ数。同社は「サッカーW杯並みの人気」と分析する。
近畿日本ツーリストは5月に60人分を売り出したあと、追加募集を重ねて、280人分が埋まった。JTBを合わせた3社だけでも、1000人規模のツアー客があり、総数は把握できない状況だ。
パリに駐在事務所を持つ日本中央競馬会(JRA)は日本人客を4000人と見込む。地元の競馬統括機関と協力し、日本語による馬券購入カードを2万5000枚作製した。フランス国内でしか購入できないが、単勝馬券は希少価値から大量購入が予想される。馬名が印字されることはないが、早くも収集の対象になっている。
(asahi.comより引用)
決戦は日曜日。
ディープインパクトへの期待は大きいが、勝っても負けても、怪我なく無事に日本に帰ってきてくれることを望みます。
無事これ名馬なり、凱旋門賞ごときでこれほどの名馬が競走馬界から消えてしまっては泣くに泣けない。
彼は引退後も日本の競馬界を背負って立つのだから。
今夜、平常心で観戦させていただきます。
「パリは燃えているか?」
2006年10月1日、少なくともパリ・ロンシャンは間違いなく燃えている。
・ディープインパクト1日夕出走 パリ・凱旋門賞(asahi.com)
※注記
引用が長くなり、asahi.comさまにはご迷惑をお掛けしました。
この場を借りてお詫びとお礼を申し上げます。m(_ _)mペコリ。